Caltech(カリフォルニア工科大学)のマヌエル・エンデレス教授率いるチームは、中性原子の運動と内部エネルギー状態を同時に制御することで、中性原子におけるハイパーエンタングルメントを実証しました。これは、原子のような質量のある粒子にとって初の成果となります。研究者らは、光ピンセットを使用してアルカリ土類金属原子を冷却・捕捉し、アクティブエラー補正冷却を適用して原子の運動をほぼ停止させました。このプロセスにより、チームは原子を運動の重ね合わせ状態に励起させることができ、空間振動に量子情報をエンコードするための基盤を形成しました。
ここから先は
574字