Riverlane、次世代量子エラー訂正デコーダーの開発に260万ドル(約3億3000万円)のHorizon Europe助成金を獲得


Riverlaneは、量子エラー訂正技術を開発する企業で、Horizon EuropeEuropean Innovation Council (EIC) Transitionプログラムから210万ポンド(約260万ドル、約3億3000万円)の助成金を獲得しました。このプログラムは、英国のDepartment for Science, Innovation & Technology (DSIT)が支援しています。この資金は、量子演算のリアルタイムデコードが可能な量子エラー訂正デコーダーの開発を促進することを目的としており、量子アドバンテージの達成に向けた重要なステップとなります。Riverlaneは、競争の激しい選考プロセスで勝利し、27件の助成金のうち1件を獲得し、受賞者の中で唯一英国に拠点を置く企業となりました。

総資金が5500万ポンド(約6860万ドル、約87億円)に達したRiverlaneは、特許取得済みのデコード技術を活用して、論理量子演算中にストリーミングと適応的なデコードが可能なプロトタイプを作成する予定です。私たちは以前、2023年9月にRiverlaneの第1世代デコーダーチップについて報告しましたが、この新しい取り組みは、Riverlaneが当時導入した技術を基盤としています。

オランダの量子コンピューティングスケールアップ企業であるQbloxと協力して、このプロトタイプは彼らの量子制御システムに統合され、量子コンピューティングシステムのさまざまなレイヤーにまたがる既存のソリューションとの互換性が確保されます。CEO兼創設者のスティーブ・ブライアリーの指揮の下、Riverlaneは量子エラー訂正技術の実用的なアプリケーションへの移行を加速することを目指しており、これは量子コンピューティングのスケーラビリティと信頼性にとって不可欠です。

詳細については、Riverlaneからのプレスリリースを参照してください。また、GQIは量子プロセッサのミッドスタック部分をカバーするいくつかのフォーカスレポートを作成しています。レポートはGQIのウェブサイトから無料でダウンロードできますこちら

2024年5月1日