D-Waveが2023年第3四半期の財務実績を発表


D-Wave Quantum Inc.は第3四半期の業績を発表し、第3四半期の収益が256万ドル(約3800万円)だったと述べました。これは第2四半期の171万ドル(約2500万円)と、2023年第2四半期の169万ドル(約2500万円)と比較したものです。営業費用は第2四半期の2160万ドル(約32億円)から第3四半期には1990万ドル(約29億円)に減少しました。2023年第2四半期は1620万ドル(約24億円)でした。調整後EBITDA損失は1160万ドル(約17億円)で、第2四半期の490万ドル(約7億円)と比較しました。

同社は四半期末に5330万ドル(約79億円)の現金で終了しました。これは同社が保有した中で最高の残高です。同社は四半期を750万ドル(約11億円)の現金で開始しましたが、リンカーンパークキャピタルファンドとの信用枠(ELOC)の取り決めと、PSPIBユニタスインベストメンツIIとの4年間の融資契約により、四半期中に約6200万ドル(約91億円)の現金を集めました。執筆時点では、D-Waveの株価(QBTS)は0.72ドル(約100円)で、同社は株価が1株あたり1ドル(約150円)を下回ったため、ニューヨーク証券取引所から(2度目となる)上場廃止の通知を受けました。同社にはこの欠陥を修正する猶予が6か月あります。

商業面では、同社は四半期中にBBVA、QuantumBasel、NTTドコモ、ポズナン超伝導ネットワークセンター、Satispayなど、多くの顧客と新規および拡大契約を締結したと発表しました。同社はまた、2022年と比較して四半期ごとの受注が継続的に増加し、受注あたりの取引規模も継続的に増加していることを示し続けました。

同社はまた、ゲートモデル量子コンピュータ開発プログラムの進捗制約付き二次モデル(CQM)ハイブリッドソルバーの機能強化、今後のAdvantage2アニーラーのエラー軽減手法の研究、顧客データ保護のためのSOCタイプ2コンプライアンス、その他の管理および運用ソフトウェアの改善など、技術面での進捗も報告しました。

D-Waveの2023年第3四半期の財務実績に関する追加情報は、こちらのWebサイトに掲載されているプレスリリースでご覧いただけます。

2023年11月11日