Quoblyは、シリコンベースの量子プロセッサ開発企業であり、カナダのケベック州シャーブルックに子会社を正式に設立しました。この拡大は、北米の量子エコシステムへのQuoblyの統合を目指しており、特にシリコンスピン量子ビットの研究、先進パッケージング、極低温インフラストラクチャにおける連携をターゲットとしています。この動きは、同社がフランスとシンガポールで確立している研究開発体制に続くもので、2032年までに耐故障性汎用量子コンピュータを実現するという産業ロードマップに沿ったものです。
シャーブルックの施設は、地域の既存のマイクロエレクトロニクスおよび量子工学インフラストラクチャを活用します。Quoblyはケベック州の量子イノベーションハブであるDistriQに参加し、C2MI(Centre de collaboration MiQro Innovation)およびシェルブルック大学のInstitut Quantiqueの技術プラットフォームを利用します。これらのパートナーシップは、極低温エレクトロニクスインターフェースとハードウェア・ソフトウェアの共同設計の開発を加速することを目的としています。同社は、これらの地域化された研究開発活動を支援するため、今後3年間でカナダ国内で約10名のエンジニアと研究者を雇用する計画です。
技術的には、Quoblyのアプローチは標準的なCMOS/VLSI半導体プロセスを使用して製造されたシリコンスピン量子ビットに依存しています。完全空乏型シリコン・オン・インシュレーター(FD-SOI)技術を利用することで、同社はパートナーであるSTMicroelectronicsなどが運用する既存の大量生産ファウンドリと互換性のある量子ビットの製造を目指しています。このプラットフォームの主な差別化要因には、超伝導方式と比較してコンパクトな量子ビットフットプリント(約100nm²)とより高い動作温度(最大1.5K)が含まれており、大規模統合に必要な冷却オーバーヘッドを削減します。
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