ロモノーソフ・モスクワ国立大学(MSU)は、ロスアトムとの提携により、72量子ビット中性原子量子コンピュータの試作機を成功裏に実証しました。この実験的なマイルストーンは、ロシアで70量子ビットを超えるシステムとしては3番目となり、最近のイオンベースおよび超伝導技術の開発に続くものです。この試作機は、光ピンセットで捕捉された単一の中性ルビジウム原子(⁸⁷Rb)を利用しており、2030年までに数百量子ビットの耐故障性システムを目指すロシアの国家量子ロードマップにとって重要な検証ステップとなります。
この実証の技術的な中核は、運用信頼性の向上とクロストークの最小化を目的とした革新的な3ゾーンレジスタアーキテクチャです。このアーキテクチャは、量子レジスタを機能的なセグメントに分割します。ゲート実行のためのコンピューティングゾーンと、ストレージおよび読み出しのための2つの補助ゾーンです。現在、研究者たちはコンピューティングゾーンとストレージゾーンを正常に利用しており、アクティブな干渉から量子状態を分離することが可能になっています。初期テスト中、システムは2量子ビット論理演算精度で94%を達成し、将来のスケーラビリティのパフォーマンスベースラインを確立しました。
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