IonQは、英国に拠点を置く量子ハードウェア企業であるオックスフォード・イオニクスを10億7500万ドル(約1612億5000万円相当)で買収する正式契約を締結しました。これは、フォールトトレラント量子コンピューティングに向けたグローバル競争を加速させるための戦略的な動きとなります。この取引は、IonQの株式約10億6500万ドル(約1597億5000万円相当)相当と1000万ドル(約15億円相当)の現金で構成されており、規制当局の承認を条件として、2025年後半に完了する見込みです。
戦略的適合性:トラップイオンの相乗効果と半導体統合
この買収は、IonQのトラップイオン量子コンピューティングにおけるアプリケーションとシステムに関する専門知識と、オックスフォード・イオニクスの高忠実度イオントラップ技術(従来の半導体チップへの統合で注目される)を統合するものです。両社は、強力であるだけでなく、業界標準のチップ製造技術を使用して製造可能なスケーラブルな量子コンピュータの提供を目指しています。
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