IBM は、超伝導量子システムの開発を加速し、量子人材育成プログラムを拡大するために、Fermilabの超伝導量子材料およびシステム(SQMS)センター(DOE国立量子情報科学研究センター)に参加する予定です。この提携は、米国エネルギー省科学局によって承認されました。 SQMS は、超伝導量子システムに焦点を当てた国内および国際的な主要な研究センターであり、IBMは超伝導量子コンピューティング技術の専門知識を提供します。
この提携は、大規模低温工学、超伝導量子ビットのノイズ源、量子インターコネクト、基礎物理学のための量子コンピューティングアプリケーション、人材育成の5つの重要な分野に焦点を当てます。IBMはSQMSと協力して、世界最大の希釈冷凍機であるコロッサスを含む大規模低温システムを開発し、高密度量子インターコネクトと量子ビットのノイズ低減を調査します。この取り組みには、将来の大規模商用量子コンピューティングシステム向けの液体He/N2プラントをベースとした大規模冷却システムの開発が含まれます。
このコラボレーションは、凝縮系物理学と高エネルギー物理学における量子コンピューティングアプリケーションの進歩も目指しています。IBMとSQMSのパートナーは、IBMのユーティリティスケールプロセッサを活用して、量子多体系ダイナミクスと格子量子場理論のシミュレーションに取り組みます。この取り組みは、実用的な量子コンピューティングアプリケーションの理解と開発に大きく貢献すると期待されています。
さらに、この提携は国家的な量子人材育成プログラムを強化します。SQMSはいくつかの成功したプログラムを確立しており、IBMの堅牢な量子教育イニシアチブはこれらの取り組みをサポートし、次世代の量子専門家を惹きつけ、育成します。コラボレーションの正式な開始は、IBMとFermi Research Alliance、LLC間の法的合意の最終承認を待って行われます。
詳細については、IBMとFermilabが提供するプレスリリースを参照してください。プレスリリースはこちらからアクセスできます。
2024年7月18日