QuEra、日本に中性原子プロセッサを設置する65億円(4100万米ドル相当)の受注を獲得


QuEra Computingは、日本の国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)から、同社の中性原子プロセッサを茨城県つくば市の量子AI技術によるビジネスのためのグローバル研究開発拠点(G-QuAT)に設置する契約を受注したと発表しました。これは、QuEraが顧客サイトにオンプレミス型マシンを設置する2件目の契約となります。同社は、英国研究イノベーション(UKRI)の国家量子プログラムにも量子テストベッドを提供します。

G-QuATは、先月ご紹介した、量子アルゴリズムの大規模エミュレーションのために2000個のNVIDIA H100 GPUを設置する予定の研究開発センターです。AISTは、研究の一環として、QuEraの量子コンピュータとAISTのABCI-Qスーパーコンピュータ、NVIDIA GPU、NVIDIAのCUDA-Qソフトウェアを組み合わせたハイブリッドアルゴリズムの用途を検討します。

アナログモードのみをサポートするQuEraの現在のAquilaシステムとは異なり、G-QuATに設置されるコンピュータは、少なくとも256量子ビットを備えたデジタルゲートベースモードをサポートする第2世代マシンになります。(QuEraのロードマップについて説明した以前の記事はこちらをご覧ください。)量子プロセッサは2025年第1四半期に設置される予定です。この契約の一環として、QuEraはAISTにサポートとメンテナンスサービスを提供し、プロセッサの円滑な運用を確保します。

AISTが量子コンピュータの提供にQuEraを選択したことを発表するプレスリリースは、QuEraのウェブサイトのこちらに掲載されています。

2024年4月30日