富士通 は最近、39量子ビットの量子シミュレータを使用して量子技術の研究を促進することを目的としたグローバルコンテスト「富士通10万ドル量子シミュレータ・チャレンジ」を終了しました。同社は、2024年1月25日にオランダのデルフトで開催された富士通量子デーのイベントで4つの受賞チームを発表しました。17か国と地域からスタートアップ企業と大学から43チームが参加しました。賞金の総額は10万米ドルでした。
Quanscient Oy(フィンランド)は、「流体力学のための量子アルゴリズム」に関するプロジェクトで1位を獲得しました。2位はRiverlane Limitedによる「富士通量子シミュレータでの量子安定性実験」が受賞しました。3位はQkrishi Quantum Private LimitedとBloq Quantum Private Limitedによる「クレジットカード詐欺検出のための最適化された量子カーネル」が受賞しました。そしてもう1つの3位はナポリ・フェデリコ2世大学による「量子コンピュータを使用したスマートシティの解釈可能で効率的な制御」が受賞しました。参加者は合計で約56,000時間を量子シミュレータを使用して費やし、エラー訂正からアルゴリズム開発までさまざまな研究成果を生み出しました。富士通は、40量子ビットの強化された量子シミュレータを活用して、このチャレンジを毎年開催し続ける予定です。詳細については、富士通が提供しているプレスリリースにこちらからアクセスできます。
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