決算発表:Rigetti、第二四半期

日付:2022-08-15 提供:Quantum Computing Report 翻訳:Hideki Hayashi

Rigettiは、2022年第2四半期の決算を発表し、売上高は2021年第2四半期の150万ドル(約2億円)に対して210万ドル(約2.8億円)だった。売上総利益は、前年の約120万ドルから約130万ドルへとわずかに増加。GAAPベースの営業費用合計は、上場企業への移行に伴う人員などの増加により、前年同期の1,090万ドル(約14.5億円)から2,690万ドル(約36億円)となった。Adjust EBITDAの損失は、2021年の810万ドルに対し、1,510万ドル(約20億円)。また、Net GAAPの損失は、特定の項目の公正価値の会計変更なども手伝って、21年第2四半期の1,010万ドルに対して、2022年第2四半期は1,000万ドル(約13.3億円)とほぼ同額となった。


CEOのChad Rigetti氏は、決算説明会で技術的な進歩を強調している。古典と量子のハイブリッドシステムの速度性能を表すために、RigettiはもともとIBMが導入したCLOPS(Circuit Layer Operations per Second)指標を採用した。今年になってこの指標を大幅に改善し、40量子ビットと80量子ビットの両システムで、4,000CLOPSを超えるようになったと発表した。ちなみに、IBMがこれまでに公表した最高のCLOPS測定値は2,900であるが、今年後半にはさらなる改善を発表するだろう。

他の企業は、CLOPS測定値を発表していない。Rigettiは、設立当初から古典と量子のハイブリッド構成で密結合プロセッサを追求してきたパイオニアの1つである。つまり、その指標でうまくいっているというこの展開は、驚くことではない。


また、同社は、次世代84量子ビットデバイスの開発が順調に進んでおり、今月中に最初のシリコンテストを開始する予定であることを発表した。このチップは、新しい格子と、Google Sycamoreチップに使用されているものと同様の調整可能なカプラ素子の使用により、大幅な性能向上が期待されている。23年初頭に、この新チップをベースにした84量子ビットのプロセッサ、23年後半には、84チップのうち4チップを連結した336量子ビットのプロセスを計画しているという。

また、Ampereとの提携では、Ampereの高性能処理プラットフォームとRigettiの量子システムを統合し、そのプラットフォームを使って量子機械学習アプリケーションのテストを行うという進捗状況も発表された。


顧客との関係の進展も説明している。英国の複数のパートナーとのコンソーシアムの一員として、32量子ビットのAspenプロセスの同国での立ち上げに成功した。また、ISCFのCommercializing Quantum Technologies Challengeの一環として、Innovate U.K.の賞を2つ獲得している。

さらに最近、複数のパートナーと、大規模量子コンピューターにおける量子アプリケーションの性能に関するベンチマークを開発するプログラムを主導することが決まっている。このプログラムが、18ヶ月の両フェーズを通過すれば、国防高等研究計画局(DARPA)によるこのベンチマークプログラムの賞金は3年間で総額290万ドル(約3.8億円)となり、Rigettiは約150万ドル、他のパートナーは残りを受け取ることになる。


またいくつかの追加的な金融取引を発表した。市場低迷が長期化した場合の運転資金を確保するため、B. Riley Principal Capital II, LLCと、最大7,500万ドル(約100億円)のコミットメント型エクイティ・ファシリティ(通称「シンセティックATM」)について契約を締結している。

この契約により、Rigettiは、B. Rileyに対し、24ヶ月間にわたり、7,500万ドル相当の新規発行株式を、普通株式の出来高加重平均価格で売却するオプションを提供するが、義務ではないようだ。この契約に対するB. Rileyのコミットメントの対価として、普通株式171,008株を発行している。


Rigettiの第2四半期決算の詳細については、プレスリリースを。また、カンファレンスコールはこちら、SECサイトへの提出書類はこちらから。